ピルスナー ウルケル Pilsner Urquell

Pilsner Urquellピルスナー ウルケル

COLUMNビール大国チェコで造られる元祖ピルスナー

Plzeňský Prazdroj(プルゼニュスキー プラズドロイ)醸造所が造る、世界で一番最初に製造されたというピルスナースタイルのビールです。1842年の創業以来、伝統的な製法を守り続けられているまさにピルスナーの元祖です。

ピルスナーウルケルは175年以上に渡って同じ醸造所で造られています。トリプルデコクション法を用いる、一部の醸造は木樽によって行うなど、伝統的製法を今日でも重んじています。時間はかかりますが、味へのこだわりに妥協はありません。(公式サイトより)

ピルスナーらしいキレのよさと豊かな泡立ち、チェコ産100%のザーツ種と呼ばれるホップの爽やかな味わいが楽しめます。ピルスナーの元祖ということでビール通なら絶対に飲んでおきたい1本です。

ピルスナー ウルケルのブルワリー / ビアスタイル / 原産国

5種類のクラフトビールが注がれたグラス

Pilsnerピルスナー

上面発酵のビールをエール、下面発酵のビールをラガーと言いますが、ピルスナーはラガービールのスタイルの1つで、日本で流通している大手のビールのほとんどがこのピルスナーです。 19世紀にチェコのピルゼンで生まれた「ピルスナーウルケル」を発端に、世界中で最も広く普及しているビアスタイルで、淡色でアルコール度数は低め、キレのある爽やかなのどごしと、ホップの苦味が特徴です。 ピルスナーについて語るには、ラガービールのことを知る必要があります。ラガービールは、下面、低温、長期発酵を特徴とした比較的近代的なビールの製造方法です。この製造方法が確立された経緯は詳しくはわかっていないらしいですが、1年の半分以上が寒い時期である地方で、冬季にはビールの醸造が困難だという制約条件を打破するために考え出されたと言われています。 ピルスナーは淡い黄金色(それまではブラウンが主流)とスッキリとした味わいで人気を博し、いっきに市場に広まったと言われています。このスタイルが世界的に普及している理由としては、この万人受けする味わいと大量生産するためにそれなりの設備投資を要するので大手資本が続々と参入したためと考えられています。
チェコの風景

Czech Republicチェコ

ビールと聞くとドイツを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、統計データ情報はビールのひとりあたり消費量世界一位はチェコになります。しかもその量が半端じゃなく年間192リットル(約ジョッキ約140杯分)、2位のオーストリアの108リットルに約2倍の差をつけるぶっちぎりの1位です。ちなみに日本は約40リットルです。 そんなチェコのビールの歴史はとても古く、ホップの栽培は西暦859年には記録されており、初めて輸出された証拠は903年にまでさかのぼります。その昔、チェコでは市民だけがビールを醸造する権利を持ち、ほとんどの市民が自宅でビールを醸造していました。 チェコビールといえばなんと言ってもピルスナーです。チェコのボヘミア地方はホップの名産地で、ピルゼン地方も古くからビール造りが盛んな土地柄でした。そんなチェコに、19世紀半ば、南ドイツから醸造家を招いて、バイエルン地方のローカルビールであったラガーを、ピルゼンにて醸造したのがピルスナーのはじまりです。今では世界でもっとも飲まれているビールスタイルとなっており、日本の大手ビールのスタイルはほとんどがこのピルスナーです。 ビール大国らしく、非常に安価にビールを飲むことができ、レストランなどでは1本150円ほどで飲めてしまうとのことです。銘柄も400以上の銘柄があり、チェコ人はそれぞれにお気に入りにビールがあるようです。