フェアステートブルーイングコーポレーティブストレンジャーインザアルプス

Stranger In The Alpsストレンジャー イン ザ アルプス

COLUMNスプルースの若芽とレモンバーム入りでスパイシーなハーブ感漂うラガー

Stranger In The Alps(ストレンジャー イン ザ アルプス)は、Fairstate Brewing(フェアステートブルーイング)とニューヨーク州ブルックリンのThree Brewing(スリーブルーイング)のコラボラガー。

パッケージにはカラフルな山々が重なり合ったようなグラフィックが描かれています。

グラスに注いだビールの色合いはピルスナーらしいクリアなゴールデン。

口に含むと、松感とレモン、ハーブみのアロマにラガーなモルト感が相まって、森の中でハーブ入りのソーセージを食べているようなフレーバー。常緑針葉樹(スプルース)の若芽とレモンバーム入りとのこと。

肉厚な腸詰をはさんだホットドッグが欲しくなる味わいのピルスナーです。

フェアステートブルーイングコーポレーティブのクラフトビール

ストレンジャー イン ザ アルプスのブルワリー / ビアスタイル / 原産国

フェアステートブルーイングコーポレーティブのロゴ

Fair State Brewing Cooperativeフェアステートブルーイングコーポレーティブ

Fair State Brewing Cooperative(フェアステートブルーイングコーポレーティブ)は、アメリカミネソタ州ミネアポリスに2014年に創業されたクラフトビールブルワリー。 創業者のエヴァン・サリー、ニコ・トンクス、マシュー・ホークの3人は大学時代にラグビーを通して出会いました。 いつしかビール造りを楽しむ友人となり、醸造所を設立することを決心。一方で3人は、従来のクラフトビール醸造所の不透明な運営に課題を感じていました。そして、試みとして生協のモデルを持ち込んだ共同所有のブルワリーとすることを決意。その理念の通り「フェアステート」という言葉をブルワリー名に採用しました。 2019年、協同組合の会員数は1,500人を超え、ビールのレシピ開発や、サワーエール用のベリーの収穫などのシーンでビール造りに携わることができる他、限定醸造のビールを入手する権利や割引価格で商品を買うことができるなど、労働力と引き換絵に様々なスペシャルな体験を得ることができます。 今日に至るまで、その画期的なブルワリー運営モデルを通じて、クオリティの高いビールを多くの国々のクラフトビール ファンに送り届けています。
5種類のクラフトビールが注がれたグラス

Pilsnerピルスナー

上面発酵のビールをエール、下面発酵のビールをラガーと言いますが、ピルスナーはラガービールのスタイルの1つで、日本で流通している大手のビールのほとんどがこのピルスナーです。 19世紀にチェコのピルゼンで生まれた「ピルスナーウルケル」を発端に、世界中で最も広く普及しているビアスタイルで、淡色でアルコール度数は低め、キレのある爽やかなのどごしと、ホップの苦味が特徴です。 ピルスナーについて語るには、ラガービールのことを知る必要があります。ラガービールは、下面、低温、長期発酵を特徴とした比較的近代的なビールの製造方法です。この製造方法が確立された経緯は詳しくはわかっていないらしいですが、1年の半分以上が寒い時期である地方で、冬季にはビールの醸造が困難だという制約条件を打破するために考え出されたと言われています。 ピルスナーは淡い黄金色(それまではブラウンが主流)とスッキリとした味わいで人気を博し、いっきに市場に広まったと言われています。このスタイルが世界的に普及している理由としては、この万人受けする味わいと大量生産するためにそれなりの設備投資を要するので大手資本が続々と参入したためと考えられています。
アメリカの風景

United States of Americaアメリカ

アメリカには6,000以上のビール醸造所があり、世界のクラフトビール市場を牽引している国のひとつです。 しかし、今日に至るまで、常にたくさんの醸造所がアメリカのクラフトビール市場に賑わいをもたらしていた訳ではなく、その歴史には紆余曲折がありました。 当時、アメリカのビール醸造所の数は1873年に一度ピークを迎え4,131箇所もありました。しかし、1920年から1933年にかけて、禁酒法と第二次世界大戦中の厳しいビジネス状況下でその数は50未満にまで落ち込みます。 1970年代後半になり、ホームブルー解禁の影響も受け、何千人もの人々が個人消費のためにビールの自家醸造を始めていました。その中、企業家精神を持った人々によってビジネスモデルが見出され、徐々にマイクロブルワリーが姿を現し始めます。 火付け役の一人となったのがカリフォルニア州にニューアルビオン醸造所を設立したジャック・マコーリフです。彼はアメリカ海軍に勤務している間、世界中を旅して様々な土地のビールを口にしました。そして、スコットランドに在住中、スコットランド人が飲むガツンとした飲みごたえのあるビールに夢中になり、海軍での任務を終えたのちに醸造所を設立しました。 1980年代初頭、ニューアルビオン醸造所はわずか6年あまりで事業を終えてしまいます。しかし、彼の成し遂げた業に何百人もの人々が触発され、その後1990年の初頭にかけて数十の新しい醸造所がアメリカに生まれます。 1990年代、何十ものスタートアップクラフトビール醸造所が熱心に技術開発に取組み、クラフト醸造の基盤を作り上げました。そして2000年代、アメリカビール市場におけるクラフトビールブームとともに醸造所の数は急成長を遂げ、かつての活気を取り戻したのです。