反射炉ビアは、静岡県伊豆の国市にある伊豆韮山地域に根ざして運営されている、1996年に創業されたブルワリーです。

Aussie Strong Bitter（オージーストロングビター）は反射炉ビアとTwo Rabbit Brewingのコラボビール。英国スタイルが得意な反射炉と、オーストラリア素材にこだわりを持つTwo Rabbit Brewingのいいとこどりスタイル。

グラッシーなモルトのアロマ、ストロングビターの名前通りのガッツリとした苦味、後味にもしっかり苦味が残ります。しばらく飲んでいるとモルトの甘みもほのかに感じられる飲みごたえたっぷりな1本です。

日本には、明治時代、全国に100を超える小さなビール醸造所が存在していました。当時は清酒以外の酒類には酒税が課せられておらず、ビールには酒税が課せられていませんでした。しかし、明治34年12月軍備増強のための国税収入のため、ビールにも酒税が課せられることになり、資金力の弱い小さなビール醸造所はその負担に耐えきれず姿を消していきました。これによりビール作りは戦後しばらくも資金力のある大手だけのものとなっていました。

反射炉ビア x Two Rabbit のコラボESB

イギリス発祥のエールスタイル。色合いはアンバーからディープカッパー（濃い銅色）。発祥はロンドンのブルワリー・フラーズ（Fullers）。ホップの苦味は中〜高いレベルで、モルトの甘みを強く残すことで重めのボディに仕上げたビール。アメリカンホップで造った場合のスタイルは、アメリカンESBとも呼ばれます。

ノースアイランドビールは、その名とおり、北海道札幌市で2003年3月に開業したブルワリーです。理念は「BEER IS ART」で、丁寧に芸術品のようなビール造りを心がけているとのことです。

北海道ノースアイランドビール（North Island Beer, SOC Brewing）の '21年9-10月のシーズナル。

甘いカラメルの香りに、秋草を風が吹き抜けるような一条の爽やかさを含んだアロマ。飲むとモルティな香ばしさの中に、濁りのニュアンスを伴った軽い苦味。ちょっとリコリスのような植物っぽい甘さもあります。糖分が形成する太めなリッチボディが魅力的。秋の味覚。

季節の深まりとともに魅力を増していくビールだと思います。秋らしい風味豊かなレシピとともに、是非。

秋の落ち着きタイムにぴったりの ESB

京都醸造は、その名の通り京都にて、ウェールズ人、アメリカ人、カナダ人の3人組によって2015年に創業されたブルワリーです。

京都醸造（Kyoto Brewing）のNew Worlds（ニューワールド）は、イギリスのBURNT MILL BREWERYとのコラボビール。イギリスの伝統的スタイルであるSB（Special Bitter）を、そばと玄米を使い日本版にアレンジした変わり種です。

そばと玄米の香ばしさがけっこうガッツリ出ており、一瞬、玄米茶？そば茶？と思うものの、あとからモルト感とビールらしい苦味が追いかけてくる新しい世界を見せてくれる1本です。

コラボで造る日本版スペシャルビター

Dry Dock Brewing Co.（ドライドック）はアメリカ・コロラド州オーロラのブルワリー。設立は2005年で、ホームブルーイングから出発したこのブルワリーは、短期間に数々の賞を受賞する名門へと成長しました。大航海時代を想起させる古風なロゴイメージと違わず、ヨーロッパの伝統的なビアスタイルからアメリカンなスタイルまで、品質の高いビールに定評があります。近年ではハードセルツァーの生産にも進出しています。

Dry Dock Brewing（ドライドック）の最初期ラインナップの一つでもある、アンバーカラーのエール。同社HPによるとスタイルの区分は ESB。2006年のワールドビアカップ（World Beer Cup）で金賞に輝き、同社の存在を世界に知らしめました。

アロマはモルト由来のカラメル感に加え、木材のような落ち着いた香りも。飲むとアーシー（土のような印象を受ける）なホップフレーバーが好感。一口目ではモルトの甘みが印象的ですが、徐々に英国系ホップ（Challenger, Summit, Goldings を使用）らしい濁った印象の滋味のある苦味が立ち現れます。コクのある飲み口でボディ感も程よいレベル。モルトとホップ、甘みと苦味が絶妙なバランスをとった、美しいビールと言えるでしょう。

幅広い料理に合わせられそうなビールで、肉料理から魚料理、スイーツまでペアリングが楽しそうです。

パッケージには中々イカつめのセイウチが描かれており、海洋冒険ロマンな気分を沸き立てますね。

アメリカには6,000以上のビール醸造所があり、世界のクラフトビール市場を牽引している国のひとつです。

ブリティッシュ志向・コクとバランスのアンバー

エクストラスペシャルビターのクラフトビール・地ビール一覧

Aussie Strong Bitterオージーストロングビター

ESB (North Island)エクストラスペシャルビター

New Worldsニューワールド

Amber Aleアンバーエール