Young Master 1842 ISLAND

Young Master 1842 ISLANDヤングマスター 1842 アイランド

COLUMN香港ができた1842年に想いを馳せるインペリアルIPA

Young Master 1842 ISLAND(ヤングマスター 1842 アイランド)は、香港のブルワリーであるYoung Master Brewery(ヤングマスターブルワリー)がつくるインペリアルIPAです。

アヘン戦争の講和条約である南京条約によって、1842年に清がイギリスに香港島を割譲し、香港という国(?)ができました。

こちらのビールはそんな歴史に想いをはせたハイアルコールIPA。注いだ瞬間、スパイシーでフローラル、そしてピリッとしたホップの力強い香りが広がる重厚な1本。

ヤングマスターブルワリーのクラフトビール

ヤングマスター 1842 アイランドのブルワリー / ビアスタイル / 原産国

5種類のクラフトビールが注がれたグラス

IPAIPA

IPA(インディアペールエール)は、ペールモルトを使用して上面発酵で作られるペールエールの一種で、ホップの風味が強いことが特徴です。 1815年ごろにイギリスからインドに輸出するための長い船旅に耐えられるよう、ペールエールよりも麦芽を多く使用してアルコール度数を高めて劣化・腐敗を防げるよう保存力を高めたビールが開発されました。そして、1829年に「IPA(インディアンペールエール)」の呼び名で広告が掲載されて以来、ホップの比重が高いビールとしてイギリス国内で人気が高まっていき、21世紀にはイギリスで最も人気のあるビアスタイルの一つとなりました。イギリスのブルワリー教会SIBAの金メダルを受賞したブリュードッグの「パンクIPA」などが有名です。 伝統的なIPAのスタイルは、オーストラリアやニュージーランドなどの当時の植民地諸国へと輸出され、各国へと普及していきましたが、アメリカではさらに独自の進化を遂げてきました。 ローストしたモルトを使用した「ブラックIPA」、アミログルコシターゼという酵素を加えて頭部を取り除きドライで爽やかな飲み口を実現した「ブリュットIPA」、ホップが強烈でアルコール度数が7.5%を超える「ダブルIPA(インペリアルIPA)」、苦味の少ないホップを使い、ジューシーな柑橘系とフローラルのフレーバーが特徴の「ニューイングランドIPA(ヘイジーIPA・ジューシーIPA)」など様々なIPAのスタイルが存在します。
香港(Hong Kong)

Hong Kong香港

香港のビールは、その歴史と現在の市場状況、そしてクラフトビールの流行とともに、多様で興味深い風景を持っています。香港におけるビールの歴史は、19世紀後半のイギリスの植民地時代にまでさかのぼります。当時、イギリスからの輸入ビールが主流であり、地元の醸造所は存在していましたが、それほど一般的ではありませんでした。 20世紀に入ると、香港のビール市場は次第に発展し始め、現在ではアジアでも指折りの市場となっています。最もメジャーなブランドはフィリピンのサンミゲル(San Miguel)です。中でも最も流通しているのは「サンミゲル・ピルセン」という種類で、ほのかな甘い香りにアジアの熱気を吹き飛ばすすっきりとしたのどごしと軽い飲み口が特徴です。 近年、香港ではクラフトビールブームが起こり、多くの新しい醸造所が誕生し、地元のビール愛好家にさまざまな選択肢を提供しています。現在、香港には50を超える醸造所があり、その数は増加傾向にあります。これらの醸造所では、独自の個性を持ったビールを生産しており、そのクオリティは国際的にも評価されています。 代表的な香港のクラフトビールブルワリーとしては、ヤードリー・ブラザーズ(Yardley Brothers)、ヤングマスター・ブルワリー(Young Master Brewery)、及びムーンゼン・ブルワリー(Moonzen Brewery)があります。ヤードリー・ブラザーズは、香港産のホップや果物を使用した独創的なビールを生産しており、ヤングマスター・ブルワリーは伝統的な技法を用いた高品質なビールで知られています。一方、ムーンゼン・ブルワリーは、香港の文化や歴史にインスパイアされたユニークなビールを提供しています。 また、クラフトビール市場の拡大に伴い、香港では様々なビール関連のイベントも開催されています。例えば、香港ビールフェスティバルや香港クラフトビールウィークなどのイベントがあり、国内外の醸造所が集まってビールを提供することで、多くの人々が香港のビール文化に触れることができます。これらのイベントは、香港のビール業界に活気を与え、さらなる成長の機会を生み出しています。