宮崎ひでじビール（Miyazaki Hideji Beer）は、地ビールブームがおこっていた1996年に宮崎県延岡市に設立されたクラフトビールブルワリーです。創業者は西田 英次（にしだ・ひでじ）さんでブルワリー名もこちらから来ています。

宮崎ひでじビールフレッシュホップエール2022は、宮崎ひでじビールが造るペールエールビールです。

契約農家とともに栽培した宮崎県産ホップ、宮崎県産麦芽ともに100%使用してつくった宮崎100%のビールです。

フレッシュホップということで、ホップの青々しいアロマ、しっかりと後味としても残る苦味、良い意味でのえぐみもあり、大地を感じることのできる自然派な1本です。

日本には、明治時代、全国に100を超える小さなビール醸造所が存在していました。当時は清酒以外の酒類には酒税が課せられておらず、ビールには酒税が課せられていませんでした。しかし、明治34年12月軍備増強のための国税収入のため、ビールにも酒税が課せられることになり、資金力の弱い小さなビール醸造所はその負担に耐えきれず姿を消していきました。これによりビール作りは戦後しばらくも資金力のある大手だけのものとなっていました。

100％宮崎県産のホップを使ったフレッシュなペールエール

宮崎ひでじビールフレッシュホップエール2022

まず、エールというのはビールの上面発酵という製造方法で造られたビール群のことを言います。このエールビールのうち、登場当時のビールと比べて淡い（=ペール）色をしているビールをペールエールと呼ぶようになりました。

九州ラガー（Kyusyu Lager）は、宮崎ひでじビールが造る、九州産麦芽と九州産大麦を使った地元密着なラガービールです。

九州産ホップも一部使用しているというこちらのビールはとにかくフルーティー。柑橘系のホップアロマと抑えめの苦味でとにかく飲みやすいです。南国宮崎の雰囲気を感じることができるトロピカルなラガーに仕上がっています。うまい！

南国を感じるフルーティーなラガー

日本でも多く飲まれている下面発酵のラガービールですが、もちろんアメリカでも醸造されており、発祥地の名をとってアメリカンラガーと呼ばれています。

森閑のペールエール（Shinkan no Pale Ale）は、宮崎ひでじビールがつくるカスケードホップをメインにつくったシンプルなアメリカンペールエールです。

カスケードホップの爽やかなアロマと軽快な苦味が至福のひと時を導く、薫り高く苦味の利いた芳醇なアメリカンペールエールスタイルのクラフトビール 

説明のとおり王道的なアメリカンペールエールです。ひねったビールの多い最近のクラフトビールシーンでは逆に珍しい？シンプルなペールエールとなっています。

シンプルなアメリカンペールエール

ヒュウガトウキIPA（Hyuga Touki IPA）は、宮崎ひでじビールがつくるヒュウガトウキという薬草をつかったIPAです。

ヒュウガトウキは、高脂血症、糖尿病アレルギーなどに効果があるとして，サプリメントや茶剤などの健康食品として流通している宮崎、大分付近に自生する薬草です。

宮崎山間部伝統の釜炒り製法で入りあげてから麦汁に加えてつくられたこちらのビール。ホップの苦味とトウキの苦味が融合するまさにジャパニーズハーブIPA！

宮崎、大分に生えるヒュウガトウキをつかったIPA

IPA（インディアペールエール）は、ペールモルトを使用して上面発酵で作られるペールエールの一種で、ホップの風味が強いことが特徴です。

月のダークラガー（Tsuki no Dark Lager）は、宮崎ひでじビールがつくるダークラガービールです。フラッグシップビールの太陽のラガーとの姉妹ビールとなっています。

幻想的な月夜の日向灘。海の躍動と月の静寂をイメージしたダークな色合い。ロースト麦芽の香ばしさとすっきりとした喉越しが特徴のダークラガー。

ローストされた麦芽の味わいがかなりはっきりと感じられ、どっしりとした苦味とコクがありビールです。ラガーの軽やかさスカッとさよりも、スタウトのような麦っぽさをが強い仕上がりとなっています。

ローストモルトの香ばしさが効いたダークラガー

ドイツ語で黒を意味するシュバルツは、その名の通り黒ビールです。同じ黒ビールのスタウトやポーターはエールビール（上面発酵ビール）ですが、シュバルツラガービール（下面発酵ビール）です。

太陽のラガー（Taiyono no Lager）は、宮崎ひでじビールのフラッグシップピルスナービールです。

ビールに関わる要素をとことん突き詰め、モルトとホップのバランスを徹底的に追求。自家培養 のフレ ッシュな酵母から生まれるスッキリとした飲み口と爽やかな苦味、やわらかなコクの調和・・・宮崎のまぶしい太陽を表現した、ブルワーの自信作です。

地ビール時代に立ち上がったブルワリーが必ずと言って良いほどラインナップしている、素材を贅沢つかってる系のじゃーマンピルスナーという感じです。うまい！

宮崎ひでじビールのフラッグシップピルスナー

九州CRAFT日向夏は、宮崎県のブルワリーである「宮崎ひでじビール」の九州の素材にこだわったクラフトビールブランド「九州CRAFT」シリーズのうちの1本です。宮崎特産「日向夏」を使ったビールです。

日向夏はブンタンを小さくしたような形の黄色い皮の発色が鮮やかなみかんの仲間です。夏みかんのような感じ。そんな日向夏の柑橘系のほどよい酸味と爽やかな香りが特徴のフルーツビールとなっています。

九州CRAFTシリーズの日向夏を使ったビール

栗黒（Kurikuro）は、宮崎県のブルワリーである「宮崎ひでじビール」の造る栗を使ったインペリアルスタウトビールです。ブルワリーがある延岡の文化財である「内藤家旧蔵の能面」をモチーフにした和風のデザインが特徴です。

高温で乾燥させて黒色になるまで焦がした大麦（ローストバーレイ）と県内産の栗ペーストを仕込み原料に用い、コーヒーのような香ばしいフレーバー、栗の上品な香りと重厚なコク、9%というビールとしては高いアルコール度数を実現させました。

ふわっと感じる栗の香りとかすかな甘味、9%というハイアルコールからくる感じる温かみ、ハイローストモルトのコクが高次元でバランスする、寒い季節にちびちびやりたい1本です。

多くのビールコンペでNo1受賞の栗を使ったインペリアルスタウト

ポーターがアイルランドに渡り改良されたビアスタイルがスタウトです。

地ビールブームの終焉に伴い業績不審に陥り事業部廃止を通達されるも従業の株式取得による独立、いわゆるEBO（Employee Buy Out）を実施して事業継続をしたという珍しい歴史を持つブルワリーです。その後も九州全体で発生した災害などによる苦境を経験しつつも、それらを乗り越えて現在に至るサバイバル力の高いブルワリーです。

「Think Global, Brew Local」をスローガンに掲げ、地元素材を活かしたビールを造り、多くのビールコンテストで受賞している実力派醸造所です。

Miyazaki Hideji Beer宮崎ひでじビール

宮崎ひでじビールのクラフトビール一覧

Miyazaki Hideji Beer Fresh Hop Ale 2022宮崎ひでじビールフレッシュホップエール2022

Kyusyu Lager九州ラガー

Shinkan no Pale Ale森閑のペールエール

Hyuga Touki IPAヒュウガトウキIPA

Tsuki no Dark Lager月のダークラガー

Taiyono no Lager太陽のラガー

Hyuganatsu Beer九州CRAFT日向夏

Kurikuro栗黒