ウェストコーストブリューイングベンティードリップ

Venti Dripベンティー ドリップ

COLUMNインペリアルスタウトが得意なWBCが作ったインペリアルじゃない美味いコーヒースタウト

オイリーなインペリアルスタウトを得意とするWest Coast Brewing(ウェストコーストブリューイング)が初めて醸造したインペリアルじゃないスタウトVenti Drip(ベンティー ドリップ)

パッケージにはダークサイドの親玉ネメシスがこっそりとインペリアルじゃないスタウトを取り出す様子が描かれています。

ビールの色合いはスタウトらしいブラック。もちろんオイリーなテクスチャはありません。

一口飲んだ印象は「美味いコーヒー」

しっかりローストな苦みの後にじわじわとカラメルっぽい優しい甘み。かすかに酸味が残る、さらっとドライ目な後味。

ABV5%でこの飲みごたえは大満足。WCBのインペリアルオイリーじゃないスタウトも流石のクオリティです。

ラガビエール ブラッスリー アーティザナルのクラフトビール

ベンティー ドリップのブルワリー / ビアスタイル / 原産国

5種類のクラフトビールが注がれたグラス

Stoutスタウト

ポーターがアイルランドに渡り改良されたビアスタイルがスタウトです。 スタウトは「頑強な、丈夫な、どっしりとした」という意味で、真っ黒になるまで大麦を焙煎しているため、液色も真っ黒で、強く濃厚でコクのある味わい。そして、コーヒーを彷彿とさせる香り・苦味とほんのりと感じる酸味を楽しめるビアスタイルです。 当時はスタウト・ポーターと呼ばれており、ポーターよりもアルコール度数を強くしたものが主流でしたが、現代のスタウトはそこまでアルコールの強くないものが多いです。 原材料・醸造方法におけるポーターとの違いは、麦芽化せずにローストした大麦(ローストバーレイ)を使っている点にあります。そして、スタウトスタイルの生みの親は黒ビールの代名詞として有名なギネスの創業者アーサー・ギネスです。 当時、麦芽に税金がかけられていたため、アーサーは節税を目的として麦芽化していない大麦を焙煎してビールを醸造することを試みました。すると、コーヒーのようなシャープな苦味のビールが生まれ人気となり、瞬く間にアイルランドから世界中に広まっていきました。 スタウトの中でも様々な種類に細分化することができ、ギネスのような「ドライスタウト」、焙煎の苦味を抑えた「スイートスタウト」、乳糖を加えてミルクチョコレートのような風味の「ミルクスタウト」、そしてアルコール度数を高くした強いボディの「インペリアルスタウト」などがあります。
バンクーバーの風景

Canadaカナダ

17世紀にヨーロッパからの入植者によってビールが持ち込まれたところからCanada(カナダ)のビールの歴史は始まります。 ケベックシティで1668年にヌーベルフランスのアンタンダンジャンタロンが創業したLa Brasseries duRoyにおいて醸造されたのが初の商業ビールでした。しかし、その当時人気のアルコール飲料はワインとブランデーであり、ビールはシェアを伸ばすことができません。 その時、市場に好まれなかったビールの代わりネタとして生まれたのが、トウヒという植物の実やトゲ、エキスを使って味付けされた「トウヒビール(スプルースビール)」です。ノンアルコールとアルコール入りどちらも開発されました。 18世紀から「イギリス植民地にいたイギリス兵が1日6パイントのビールを飲む権利」と「独立した米国から移民した英国民たち」という2つのマーケットを基盤に、多くの醸造所が生まれます。しかし、19世紀後半から20世紀前半にかけて州政府と連邦政府が「禁酒令」を行った影響を受け、4分の3ほどの醸造所が閉鎖。 禁酒令は1920年代半ばまでにほぼ終了し、規制下にあったものの、食事は提供せずにビールのみを提供する「ビールパーラー」の出現と普及により、ビールはカナダの国民的飲み物としての地位を確立してしきます。 今日では、クラフトビールは醸造量・消費量ともに急成長しており、「若い男性」というカナダにおけるビール従来のターゲット以外の層からも支持を集めています。